言葉の響き
はい。どうも。
タイトルから想像されるような詩的な素敵なブログではありません。
幼い頃は今と比べて圧倒的に語彙力がなかった。
だから初めて耳にする言葉の正しい意味というのが理解できず、なんとなく響きというもので言葉を覚える。
そしてそれが数年後、何気ない瞬間に正しい言葉として脳内に認識されてハッ、となる瞬間がある。
てことで今日はそれを思いつく限り紹介しようと思います。
これは発症した幼稚園の頃のお話し。
アレルギーは聞いたことある。セービエンってなんだ?
甲子園みたいな響き。はたまたなんかの必殺技みたい。
そんな風に感じて、
「アレルギー・セービエン」と頭で変換していた。
そのあと鼻炎という言葉を理解するんだけど「アレルギー・セービエン」が頭から離れなかった。
アレルギー性・鼻炎で区切って言わなきゃいけないと気付いたのは大学生になってからだと思う。まじで。
いやもちろん意味は理解してたんだけどね。
それほど言葉の響きの影響力は強いと思う。
今日はこんな感じですよ。
この歌知ってますよね?
クリスマスとかで流れる有名な曲ですね。
この「もろびとこぞりて」
諸人=たくさんの人 が
こぞりて=全員集まって みたいな意味ですね。
でもこんなの小さい子には難しい言葉。
もろび と こぞりて だと思ってました。
ぐり と ぐら みたいなね。
ルドルフ と イッパイアッテナ
ジキル と ハイド 的なね。
もろびってなんだよ、モロビ?モロビデオ?モロ見えビデオ?
モロビには男はこぞるわな!
下ネタを大文字で書いてオチをつけるスタイルはやめような。
きよしこの夜
これは原曲ですが日本語訳は「きよしこの夜」
清しなんて言葉分かりません。
なんやねんク活用て。ク活用て。
くからくかりしきかるけれかれ、て。
なので当時の僕、きよしこ の 夜
夜にしこってあんたそれは
任天堂の人気作品「星のカービィスーパーデラックス」
このゲームはオムニバス形式になっていてその中のタイトルの一つがこの「はるかぜとともに」
もう小さい頃は
分かる名詞はそこで区切る!
分からないのがあれば”と”とか”の”でわける!
という言葉の分類をしていた。
だからこの場合は
あ、はるかぜって知ってる!
とともに…知らん!
と乱暴な分類をする。
結果、3年くらい「とともに」などというなんともやわらかそうな造語が脳内には存在していた。
でも「とともに」ってかわいくない?なんか。これはちょっとお気に入りだったりする。
校歌
小学校の頃の校歌。
こんな一節がある。
「ますらおのわざ」
ますらお=立派な男
わざ=行い
要するに立派な男の子としての行いをしなさいっていう意味の歌詞。
今だったら、男女差別だ!!なんて騒ぎ立てる親もいそうだよね。まあそこは昔ながらの校歌ということで。
この校歌なんだけど、歌うのはたいてい体育館で、体育館には校歌の歌詞が壁に飾ってあったのでカンペ見放題で安心だった。
まあ校歌なんて何度も歌うから勝手に覚えるんだけど。
でもある日、体育館以外の場所で校歌を歌う機会があって。
そういう時に限って歌詞飛ぶんだよね!
当時は真面目ちゃんだったから、歌わないなんて発想はなかった。
それでとんだ歌詞が上記の部分。
ますらお の わざ なんて正しい言葉なんてわからないから響きで覚えてたけれども出てこない。
必死に周りの声を聴いて絞り出した歌詞が
「ますらおのぶき」
いやあこれがなんとも小学生らしいと、今でも感心する。
この歌詞を普段は
ますら おの わざ
って感じになんとなく区切って覚えていた。
「ますら」を周りに合わせて歌ったら「おの」が思い出せた。
最後なんだっけ~~~なんかゲーム的な感じの言葉なんだよねえ~~~
で絞り出したのが「ぶき」
技じゃなくて武器。完全に斧に引っ張られた結果。
いやあ小学生男子だねえ。
言葉の響きの面白さ。
サクッと書くつもりが意外と長くなりました。
いろんな言葉を覚えてしまった今、こういう経験がもうあまりないのかと思うと少し寂しくなる。